寝起きで肩が痛い時に気を付けたいこと
昔の話になりますが…

私が相撲取りをやめることになったきっかけの話になります
色々な理由で入ってくる人もいれば、辞めていく人もいます
相撲取りを辞めてだいぶ経ちます
今でも辞めた原因の一つである肩の痛みには悩まされています
現役の時ですが…
右手を差して前屈みになった際、肩が抜けやすい角度になっていたにも関わらず投げようとしました
相手は残ろうと必死ですから関節技を決められているような形になります
その結果、右肩をあっけなく脱臼をしてしまいました
あまりにも簡単に抜けた為、痛いよりびっくりの方が大きかったです
土俵から出た後もどうしたらいいのかわからず…うずくまっていたのを覚えています
暫くして運よく脱臼した肩が戻り落ち着いた後から痛い~と言っていて騒いでいたのを覚えています
普通は逆なんですけれどね…
こんな怪我の仕方は出来ればしたくないものです

してしまうと…今まで積み重ねてきたものが全て水の泡になってしまいます
そして一番困ることは、肩関節が脱臼しやすくなることです
抜けた際に肩を包む関節包を切ってしまい何度も脱臼をしてしまう原因となってしまいます
例えば
寝ている時や体操をしている時など不意の動作で肩が抜けるもしくは痛めやすくなります
私も何度も体験をしていますがとても厄介です
では、どうするべきかというと
防ぐ為に、肩を包む袋が緩くなる方向や障害が起きやすい動作を知っておくことから始めましょう
肩が一番抜ける確率の高い方向は知っていますか?
それは肩関節の前方脱臼といわれる痛め方です
次いで多いのが
二位:肘関節後方脱臼 三位:顎関節前方脱臼
(Wikipediaより抜粋)
ですから、まずは前方脱臼肩に気を付けましょう

注意して欲しい肩を動かす方向は【バンザイの姿勢で寝る】【頭の後ろで手を組んだまま寝る】【手を後ろに衝く】などです
その体勢を取ることで肩に違和感が出て上げにくくなってきたらいけない合図です
一度、医療機関か接骨院に行くべき時です
間違ってもリラクゼーションや整体に行ってはいけないです
無理に動かされたり、揉まれたりして悪化してしまう恐れがあります
対して動かしていなくても組織は切れて炎症を起こしていることがあります
また、関節の位置異常を戻すことが大事です
しっかりした「整復を受けること」と「安静」が何よりも必要です
事前によく調べてから来院するようにしたいです
以上を気を付けて、明日は今日よりも良くなりましょう
【柔道整復師 江本直樹 監修】
投稿者プロフィール

- 柔道整復師/登録販売者
- 「健湧接骨院」「健湧堂薬店」代表 江本直樹 出羽海部屋に所属していた元力士、鷲羽山の弟子で現役中の四股名は「鷲の海」 日常生活で起こりやすい怪我のケア・薬膳や栄養等身体作りの情報を発信していきますのでよろしくお願いします! 詳しい紹介はこちら⇒自己紹介
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