こんにちは、横浜市都筑区にある健湧接骨院の江本です。
今回は首から腕にかけての記事を書きました。

「赤ちゃんを抱っこするたびに腕がしびれる」
「夜中に目が覚めるほどの肩の痛み」

これらは単なる疲労ではありません‥

横浜市在住のワーキングママ3人に1人が経験している「頸肩腕症候群」の兆候です。
育児中に発症すると、おむつ替えができなくなる、子どもを高い高いできなくなるなど、母子の大切な触れ合いさえ阻害される危険性があります。

10年後の健康だけでなく、今この瞬間の育児の質を守るためにも、知っておくべき内容を解説します。

首から腕にかけて不安はありませんか?

「昨日も娘を抱いたら、急に腕がガクガク震えて…このままママ失格になるんじゃないかと不安で」
「スマホで育児動画を見ているだけで、首から指先が氷のように冷たくなる」
「夫に『マッサージして』と言うと、『デスクワークの方が楽だろ』と返される孤独感」

これらはすべて実際のママたちの声です。
頸肩腕症候群は「痛み」だけでなく、「母親としての自信喪失」までも招きます。

特に、以下の症状がある方は要注意です。

  • 授乳中に腕が痺れて赤ちゃんを落としそうになる
  • 子どものおむつ替えで前かがみになると激痛が走る
  • ママ友とのランチ中、ずっと肩を揉んでいる

そうかもと思い当たる方はぜひ最後までお読み下さい。

原因、育児ママ特有の3大要因

  1. 「抱っこ筋肉」の過酷労働 – 1年でゾウ1頭分の重量を支える負担
    • 3kgの赤ちゃんを1日平均72回抱く
      → 年間ではゾウ1頭分の重量に相当
    • 片腕だけに負荷が集中
      → 左右の筋バランスが崩壊
  2. スマホ育児姿勢の代償 – 首にかかる圧力は肩車並み!?
動作首への負荷(角度に応じた重量)比較対象
授乳約27kg7歳児を肩車
おむつ替え約15kgスイカ2個分
スマホ検索約12kgボウリング球

前傾姿勢が続くと、頸椎に持続的な圧力が加わり神経を圧迫します。
この結果、しびれや力が入らないといったことに繋がります
首への負荷は以下を参考にしています

■ 参考情報
論文名
“Assessment of Stresses in the Cervical Spine Caused by Posture and Position of the Head”
著者
Kenneth K. Hansraj, MD
掲載誌・年
Surgical Technology International, 25, 2014

3.ストレスの悪循環 – 無意識のクセが痛みを加速させるスの悪循環

育児不安 → 無意識の歯食いしばり → 側頭筋・胸鎖乳突筋の過緊張 → 血流悪化 → 痛み増強 → さらにストレス増加
こうした悪循環を断ち切るためには一人では中々難しいものです。

この負担を放置するとどうなる?あなたの身体が悲鳴を上げる前に対策を!

これら3つの要因が重なることで、育児ママの体には大きな負担がかかり、痛みやしびれが慢性化しやすくなります。
放置すると日常生活だけでなく、心身の健康にも悪影響を及ぼしかねません。

まずは抱っこやスマホの使い方、ストレス解消法など、一つひとつの要因に目を向けることが、頸肩腕症候群の予防と改善の第一歩です。

放置リスクが高い理由

「育児は痛みとの闘い」という誤った常識
「ママは我慢するもの」という社会通念が早期受診を阻害しています。
実際には、発症から3か月以上経過すると以下のようなリスクが高まります。

  • 回復に2倍の期間が必要になる
    (一般的に「3か月以上続く痛みは慢性痛に移行する」とされ、急性期よりも慢性期に入った後のリハビリや治療は長期化しやすいと報告があります)
  • 子どもの成長に合わせた再発リスクが急上昇
    (子どもの体重増加や動きの活発化に伴って再発リスクが高まるとの報告があります)

以上のリスクを避けるためにもお早めの相談をしてくださいね

頸肩腕症候群に姿勢が与える影響

  1. 前傾姿勢による首・肩への負担増大
    • スマホやパソコン作業では、首を前に倒す姿勢が続きやすくなります。
    • 前傾角度が増すほど頭の重さが首や肩に大きくかかるため、頸肩腕症候群のリスクが高まります。
    • 長時間の前かがみ姿勢を続けると、首の筋肉や椎間板に持続的な圧力がかかり、肩こりや腕のしびれを引き起こしやすくなります。
  2. 猫背姿勢による胸郭の圧迫
    • 猫背になると、肩甲骨周辺の筋肉(僧帽筋・菱形筋など)が常に引っ張られて緊張状態になり、血行不良を起こしやすくなります。
    • 胸郭が圧迫されると呼吸も浅くなり、全身への酸素供給が減少します。結果的に疲労がたまりやすくなり、痛みやしびれが悪化しやすいと言われています。
  3. 左右非対称な姿勢による筋バランスの崩れ
    • 片側の肩ばかりでカバンを持つ、スマホや赤ちゃんを抱く腕がいつも同じ側、などの習慣は筋バランスに偏りを生じさせます。
    • 片側のみ過度に緊張する状態が長引くと、頸肩腕症候群の原因となる筋肉や腱、神経への負担が増大し、回復もしにくくなります。

頸肩腕症候群の予防と改善

正しい姿勢を意識し、ストレッチや休憩で緊張をほぐし、さらに温めることで血行を促進すると、頸肩腕症候群の症状緩和につながります。
日常生活の中で無理なく続けられる習慣を取り入れ、症状が長引く場合や強い痛みがある場合は、医療機関を早めに受診することをおすすめします。

1. 姿勢を整える

  • パソコンやスマホの画面を目線の高さに合わせる
    首が前に倒れすぎないようにするだけで、肩や腕にかかる負担を大きく減らせます。
  • イスや机の高さを見直す
    肘が直角になるように調整し、背中や腰をしっかりサポートするクッションを使うと、姿勢保持が楽になります。

2. こまめにストレッチや休憩を入れる

  • 首・肩周りの簡単な体操
    首をゆっくり前後左右に倒す、肩甲骨を内側に寄せるなどの動きを定期的に行い、筋肉の血行不良を防ぎます。
  • 長時間の同一姿勢を避ける
    1時間に1回を目安に、席を立って軽く身体を動かすか、腕を伸ばすなどして筋肉のこわばりを和らげましょう。

3. 温めて血行を促進する

  • 入浴で全身を温める
    38~40℃程度のぬるめのお湯に10分以上ゆっくり浸かり、首から肩にかけての筋肉をしっかりほぐします。
  • ホットパックや蒸しタオルの活用
    肩や首に当てると、深部まで温まりやすく、筋肉の緊張が緩和されて痛みが軽減しやすくなります。

まとめ

今回のブログでは、頸肩腕症候群による日常生活への支障について、その解決法をご紹介しました。
これらのセルフケア方法は継続して行うことが重要です。

痛みやしびれが強くなる前から取り組むと、より効果が期待できますので、日頃から実践してみてください。
首や肩、腕の筋肉の緊張を和らげることは、頸肩腕症候群の予防だけでなく、体全体の健康を保つ上でもとても大切です。

このケア方法を試すことで、症状を少しでも軽減できるかもしれません。
頸肩腕症候群による痛みやしびれを予防し、快適な日常を過ごすためにも、負担の少ないセルフケア方法を選ぶことが大切です。

ただし、頸肩腕症候群の症状は個人によって多様で、痛みやしびれが改善しない場合もあります。
その際は、お近くの医療機関や、柔道整復師や鍼灸師といった国家資格を取得し、保健所に登録している施術所・治療院に相談することをおすすめします。

保健所で許可を受けた施術所では、専門的な検査や症状の鑑別を実施できます。
必要に応じて適切な検査を受け、最善の方法を選んでいただければと思います。

当院は保健所に登録し、許可を受けた接骨院です。頸肩腕症候群のつらい症状もどうぞご相談ください。
時間をかけたカウンセリングと個別の施術方法で対応させていただきます。

【柔道整復師 江本 直樹 監修】

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