怪我をした際、多くの人がRICE処置について聞いたことがあると思います。
しかし、最近ではRICEだけではなく、怪我をした部位を「保護」するPRICEと呼ばれる方法も怪我おもお直後に必要とされています。

怪我の初期段階ではPRICEが重要です。
その後、怪我の状態により、POLICEと呼ばれる「保護」と「最適な負荷」が必要になってきます。

当院では、を提供することができます。
怪我をしっかりと処置するために、適切なアプローチを取ることが後遺症を防ぐのに役立ちます。

どんな怪我も適切なケアが重要です。

整復法

骨折の整復

徒手整復(牽引直圧法・屈曲整復法)
骨折部を皮膚の上から柔道整復師の手を用いてずれた骨を持続的に引っ張って正常な位置に整えていきます。

観血的整復(医師による手術)
皮膚を切開して、直接骨に力を加えて正常な位置に戻します。

牽引による整復(介達牽引法)
重りのついた牽引装置で持続的に引っ張ることで折れた骨や骨に結合している靱帯や腱、周辺の筋肉の力でズレてしまい正しい位置に保てない時に整復する方法です。

脱臼の整復

正常な位置から外れたままでいる関節を元に戻す方法

関節の微小な調整

繰り返したケガなどで靱帯が緩んだり、身体の使い方が悪くて
関節の位置がズレて引っ掛かっている状態を整復動作で四肢の関節を元に戻す方法

固定法

  • 骨折、脱臼の整復保持と再転位防止
  • 患部の安静保持
  • 変形の防止と矯正
  • 免荷(患部に体重をかけない)など

腫脹が著しい場合に使用
「固定の補助などに」「矯正しながら固定する為に」「スポーツ時や怪我の回復後の筋肉の補助に」
※免荷に関しては松葉杖なども合わせて使います

包帯・絆創膏(テーピング)

スポーツ時や怪我の回復後の筋肉の補助に使用をすることの多い方法です。
固定環軸帯・弾性環軸帯・キネシオテープ・ホワイトテープ等を使い、固定をしていくことになります。

ただグルっと一周巻くのではなくテープの引っ張り方の強弱などをつけるので意外とちゃんとするのは難しいです。
巻き方によっては怪我の回復を早めるなどもできる為、応用の仕方はたくさんあります。

副子固定

応急手当や腫脹が著しい場合、固定の補助などに使用します。
医療機関への受診をしてもらいたい時などに使用することの多い巻き方です。
クラーメル(金網で出来たもの)・キャスト(水で成型)・プラスチック(熱で成型)・ダンボール(厚紙)等を使い綿包帯を巻き合わせて使用をします

ギプス固定

接骨院で出来る最高レベルの固定方法です。
日常生活に支障のないように巻けるかどうかが腕の見せ所の方法です。

ギブスカッターというものを使い、開窓という窓を開け超音波などを当てられるようにして患部の早期回復を促します

手技療法

手技を行う目的

鎮静、鎮痛作用・皮下静脈の還流の促進。脊髄神経に中枢刺激を与えて脊髄反射を誘起させ内臓機能の促進させます。神経や筋肉の機能を抑えて鎮痛・鎮痙(けいれん)の効果が望むこともできます。

手技の種類

大きく分けると4種類に分けることが出来ます。

軽擦法(なで・さする)

手掌または指部を体表に密着させて行います。皮下の血管に血液が充満し知覚神経の興奮性が増強します。
その為、鎮静、鎮痛作用・皮下静脈の還流の促進作用があります。

圧迫法(押す)

指先に精神を集中をして押圧する方法で 押圧する力量時間の長短、変化によって組織に与える効果は異なります。
椎体の異常矯正、中枢神経や末梢神経に対して興奮や抑制の効果を与えます。
また、筋組織の異常緊張を整えます。
その他に脊髄神経に中枢刺激を与えて脊髄反射を誘起させ内臓機能を促進します。

揉捏法(押しながら、さする)

手掌または指で筋肉を十分に掴んで圧迫し、こねるようにする方法です。
筋肉に対して反射的に血管を拡張させ動・静脈血の流れを良くします。
軽擦と圧迫のいいとこ取りをしたやり方になります。

吸圧法(吸い上げる)

手掌または吸い玉(補助で使う)で皮膚や皮下組織を吸い上げるようにして押圧する手法です。
強く行えば、神経や筋肉の機能を抑えて鎮痛・鎮痙(けいれん)の効果が望めます。
弱く行えば、その部分の機能を高め、麻痺から起こる冷えや痺れを取る効果が望めます。

運動療法

疾病や損傷における筋・関節の予防的措置とともに機能障害へのアプローチです。
簡単に言うと施術者が抵抗をかける運動やゴムやダンベルなどの重さを使い、単純な力の強さを上げたり関節の動く角度を拡げていきます。

目的

「筋力の増強」または「維持」その他に可動域の改善

方法は三種類

他動運動
関節の運動範囲を維持することを目的とする 拘縮、癒着の防止

自動運動
患者、本人が自分の意思で行う機能の改善し能力の増強および促進

介助運動
関節可動域内で滑らかに運動が出来るように介助する。日常様式の協調性を作る

物理療法

怪我の初期など、触ると状況が悪化してしまう時や手技・運動療法を行うと色々な作用が一辺に起きてしまいます。
そうした作用を避け必要な作用だけを起こしたい時に使用します。

詳しい説明はこちら

生活管理法

人の生活は「寝る」「立つ」「座る」「歩く」のどれかを常に行っています。
※走るは「歩く」と同じ分類だと思って下さい。
こうした生活環境を見直す方法です

寝方・座り方・立ち方・歩き方のコツはこちら

(柔道整復師 江本直樹 監修)