梅雨の時期や秋の長雨など、雨の日が続くと
「なんとなく腰が重い」
「足がだるい」
と感じることはありませんか?
また、朝起きたときに「寝違えたかな?」
と感じる痛みが、首だけでなく腰や足に出ることに、不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません‥
このような体の不調は、多くの方が経験する身近な悩みです。
これらの不調は、単なる天候のせいや一時的なものと片付けてしまいがちですが、実は体からの大切なサインである可能性があります。
この記事では、横浜市及びその近郊にお住まいで、そうした腰から足にかけての不調にお悩みの方へ向けて、体の専門家である柔道整復師の視点から、考えられる原因とご自身でできるセルフケア方法について、分かりやすく解説していきます。
この記事が、あなたの抱える痛みや不安を少しでも和らげ、快適な毎日を取り戻すための一助となれば幸いです。

江本直樹 元力士・柔道整復師
出羽海部屋で「鷲の海」として活躍後、自身の深刻な怪我と治療院巡りの経験から「痛みの向こうに希望を創る」を信念に健湧接骨院を開院。
痛みの本当の原因は別の場所にあるという独自の視点で全身のバランスを整え、患者様の不安を安心に変えます。
「もう治らない」とあきらめていませんか?
私も同じ辛さを経験しました。
あなたの「治療院巡りの最後」となれるよう全力でサポートします。
こんなお悩み、ありませんか?

- 雨が降る前や、続いた後に決まって腰が重くなる
- 長時間動かずにいた後、立ち上がろうとすると腰や足に痛みを感じる
- 朝、ベッドから起き上がるのがつらい
- 寝違えたような痛みが、腰やお尻のあたりにある
- 以前はできていた「気をつけ」のような、まっすぐな姿勢が取りにくく感じる
- 足先までピリピリとした感覚や、重だるさが続くことがある
一つでも当てはまる方は、今回の内容がきっとお役に立つはずです。
これらの症状は、日常生活の中に潜むいくつかの原因が関係していると考えられています。
なぜ不調が起きるのか?考えられる主な原因

なぜ、長雨や些細なきっかけで腰から足にかけての不調が現れるのでしょうか?
ここでは、考えられる主な原因を3つの視点からお伝えします。
「動かない」ことによる血行不良と筋肉の硬直
雨の日が続くと、外出の機会が減り、自宅で過ごす時間が長くなりがちです。
その結果、無意識のうちに活動量が低下し、長時間同じ姿勢で座っていたり、横になっていたりすることが増えます。
人の体は、筋肉を動かすことで全身の血流を促しています。
特にふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれ、足元の血液を心臓へ送り返す重要なポンプの役割を担っています。
しかし、長時間動かないでいると、このポンプ機能がうまく働かず、全身の血行が悪化してしまいます。
血行不良に陥った筋肉は、酸素や栄養が不足し、硬くこわばってしまいます。
特に腰やお尻周りの筋肉が硬くなると、それが神経を圧迫したり、関節の動きを悪くしたりして、痛みやだるさ、しびれといった不調を引き起こす一因となるのです。
「寝違え」は首だけではない?腰への影響
「寝違え」と聞くと、多くの人が首の痛みを想像するのではないでしょうか?
しかし、不自然な姿勢で長時間眠ってしまうと、腰や骨盤周りにも大きな負担がかかります。
例えば、体を大きくねじったまま眠ってしまったり、柔らかすぎる、または硬すぎるマットレスで腰が沈み込んだり反ったりした状態が続いたりすると、腰椎(腰の骨)やその周りの筋肉、靭帯に継続的なストレスがかかります。
朝、目が覚めたときに感じる腰の痛みは、このような睡眠中の不適切な姿勢が引き起こす「腰の寝違え」とも言える状態かもしれません。
これが、腰からお尻、足にかけての痛みの直接的な引き金になることも少なくありません。
不調の根本にある「日常的な姿勢の癖」
上記の2つの原因は、いわば不調の「きっかけ」です。
しかし、より根本的な問題として「日常的な姿勢の癖」が隠れているケースが非常に多く見られます。
- デスクワーク中に、無意識に足を組んでいる
- スマートフォンを見る際に、頭が前に突き出ている
- いつも同じ側の肩にバッグをかける
- ソファに浅く腰掛け、背中を丸めて座る
このような何気ない日常の癖は、少しずつ体の歪みを生み出します。
骨盤が傾いたり、背骨の自然なS字カーブが崩れたりすることで、特定の筋肉や関節に常に過剰な負担がかかる状態が作られてしまうのです。
この「負担がかかりやすい体」という土台があるために、長雨による運動不足や、睡眠中の些細なアクシデントといった「きっかけ」が加わるだけで、症状として表面化しやすくなるのです。
逆に言えば、この姿勢という土台を見直すことが、不調の根本的な改善への第一歩となります。
仕事や家事の合間にできる!30秒からの簡単セルフケア

ここでは、硬くなった筋肉を和らげ、血行を促進するための簡単なストレッチをご紹介します。痛みを感じない、心地よい範囲でゆっくりと行いましょう。
特に、長時間座った後や、お風呂上がりなど体が温まっている時に行うのがおすすめです。
お尻の筋肉を伸ばすストレッチ(座ったままOK)
椅子に浅めに座り、背筋を伸ばします。
片方の足首を、反対側の膝の上に乗せます。
背筋を伸ばしたまま、ゆっくりと体を前に倒していきます。お尻の筋肉がじんわりと伸びるのを感じる位置で、20〜30秒キープします。
ゆっくりと体を起こし、反対側の足も同様に行います。
太ももの裏側を伸ばすストレッチ
椅子の端に座り、片足を前にまっすぐ伸ばし、かかとを床につけます。
つま先は天井に向けましょう。
背筋を伸ばしたまま、骨盤から体を前に倒すようにして、伸ばした足の太ももの裏側(ハムストリングス)が伸びるのを感じます。
気持ちよく伸びる位置で20〜30秒キープし、反対側も同様に行います。
腰回りをやさしく動かすストレッチ
四つん這いになり、手は肩の真下、膝は股関節の真下に置きます。
息をゆっくり吐きながら、おへそを覗き込むように背中を丸めます。
猫が威嚇するように、背中全体を天井に引き上げるイメージです。
次に、息を吸いながら、ゆっくりと背中を反らせていきます。
顔は自然に正面を向け、お尻を天井に向けるイメージです。
この動きを、呼吸に合わせて5〜10回繰り返します。
これらのセルフケアは、あくまで一時的な症状の緩和や予防を目的とするものです。
継続しても痛みが改善しない、または痛みが強くなる場合は、自己判断で続けずに専門家に相談することが重要です。
よくあるご質問(FAQ)

痛みがあるときは、温めた方が良いですか?冷やした方が良いですか?
一般的には、急な強い痛みや熱っぽさを感じる場合(急性期)は冷却を、慢性的な鈍い痛みやこりの場合は温めることが推奨されることがあります。しかし、これは状態によって大きく異なります。例えば、炎症が起きている場合に温めると症状が悪化する可能性もあります。ご自身の判断が難しい場合は、専門家にご相談いただくことをお勧めします。
どんな寝具を選べば良いですか?
理想的な寝具は、背骨の自然なS字カーブを保てるものです。柔らかすぎて腰が沈み込むマットレスや、硬すぎて腰とマットレスの間に隙間ができてしまうものは、腰に負担をかける可能性があります。寝返りがスムーズに打てる適度な硬さと反発力のあるものを選ぶのが一つの目安ですが、体格や好みによって最適なものは異なります。
まとめ

今回は、長雨や寝違えなどをきっかけに現れる腰から足にかけての不調について、その原因とご自身でできる対策をお伝えしました。
- 不調の原因: 「運動不足による血行不良」「睡眠中の姿勢」「日常的な姿勢の癖」が複合的に関わっている可能性があります。
- 対策の基本: 日常生活の中に、今回ご紹介したような簡単なストレッチを取り入れ、硬くなった筋肉をほぐし、血行を促進することが大切です。
この記事を通して、ご自身の体の状態に関心を持ち、日々のセルフケアに取り組むきっかけとなれたのであれば、これほど嬉しいことはありません。
しかし、セルフケアを続けてもなかなか改善が見られない場合や、しびれが強くなる、痛みが日常生活に支障をきたすといった場合は、決して無理をしないでください。
そのような症状の裏には、ご自身では気づけない原因が隠れている可能性があります。
横浜市都筑区にあります健湧接骨院では、柔道整復師という国家資格を持つ専門家が、お一人おひとりの体の状態を丁寧に確認し、不調の根本的な原因はどこにあるのかを見極めることから始めます。
「自分のこの痛みはどこから来ているのだろう?」
と一人で悩まず、ぜひ一度ご相談ください。
あなたのつらいお悩みに寄り添い、健やかな毎日を取り戻すためのお手伝いをさせていただきます。
【柔道整復師 江本直樹 監修】
その他の記事
健湧接骨院・公式LINE
ご不明な点がありましたら、こちらからお問い合わせください。
↓ ↓
