暑い季節がやってきて、サンダルを履く機会が増えてきましたね。
軽くて涼しいサンダルは、夏のファッションには欠かせないアイテムですが、「サンダルを履くと足首が疲れる」「長時間のウォーキングで足首が痛くなった」「サンダルを履いた翌日は足首に違和感がある」など、お悩みではありませんか?

サンダルは開放感があり快適な履き物ですが、その一方で足首や足のアーチにかかる負担は、一般的な靴と比べて格段に大きくなります。
特に、デザイン重視で選んだサンダルや、安価な作りのサンダルを長時間履き続けると、思わぬトラブルを引き起こすことがあります。

足首は私たちの体重を支え、歩行時のバランスを取る重要な役割を担っています。
サンダルによって足首への適切なサポートが失われると、単なる疲れだけでなく、捻挫や足底筋膜炎、アキレス腱炎などの深刻なトラブルにつながることもあるのです。
しかし、サンダルを履くことそのものが悪いわけではありません。
足に合ったサンダルを選び、適切な履き方をすることで、足首への負担を大幅に軽減することができます。

このブログでは、サンダルが足首に与える影響を理解し、足に優しいサンダルの選び方や履き方について詳しくご紹介していきます。
夏の楽しい時間を足の痛みで台無しにしないためにも、ぜひ最後までお読みください。
足首への負担を減らしながら、サンダルを快適に履きこなすためのヒントが見つかるはずです。

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出羽海部屋で「鷲の海」として活躍後、自身の深刻な怪我と治療院巡りの経験から「痛みの向こうに希望を創る」を信念に健湧接骨院を開院。

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夏に多い足首のトラブルとサンダルの関係

夏になると足首の痛みやトラブルを訴える方が増えますが、これにはサンダルの使用が大きく関係しています。
ここでは、サンダルによって引き起こされる代表的な足首のトラブルと、そのメカニズムについて詳しく見ていきましょう。

最も多いのが、「外反母趾の悪化」です。
サンダルの多くは足指を固定する構造がないため、歩行時に足指が過剰に開いたり、つま先に力が入りすぎたりします。
これにより、親指が外側に曲がる外反母趾の症状が悪化することがあります。
すでに外反母趾の傾向がある方は、サンダルの使用によって痛みが増す可能性が高いので注意が必要です。

次に、「足底筋膜炎」のリスクも高まります。
サンダルの多くはクッション性が不十分で、歩行時の衝撃を十分に吸収できません。
そのため、足の裏のアーチを支える足底筋膜に過度な負担がかかり、炎症や痛みを引き起こします。
特に土踏まずやかかとの痛みとして現れ、朝起きた時や長時間の休憩後に最初の一歩を踏み出す際に強い痛みを感じることが特徴です。

また、「足首の捻挫」のリスクも見逃せません。
サンダルは足首を固定する構造がないため、不安定な地面や段差で足首がぐらつきやすくなります。
特にヒールのあるサンダルやプラットフォームタイプのサンダルでは、足首を捻るリスクがさらに高まります。
一度足首を捻挫すると、靭帯が伸びて不安定になり、再発しやすい状態になってしまいます。

「アキレス腱炎」も夏に増えるトラブルです。
ほとんどのサンダルはかかとの固定が弱いため、歩く際にアキレス腱に余分な負担がかかります。
特に、完全にフラットなサンダルや、反対にヒールが高すぎるサンダルは、アキレス腱に不自然な緊張を与え、炎症や痛みの原因となることがあります。

さらに、「足のアーチの低下」も問題です。
サンダルのサポート不足により、足のアーチが適切に保持されず、徐々に低下していくことがあります。
アーチが低下すると、足全体の構造が変わり、足首だけでなく膝や腰にまで負担が及ぶことがあります。

履き心地の良さと足首への負担は別問題

サンダル選びで多くの人が陥りがちな誤解の一つに、「履き心地が良いサンダルは足にも優しい」というものがあります。
しかし、この二つは必ずしも一致するわけではありません。
ここでは、履き心地と足首への負担の違いについて考えていきましょう。

まず理解すべきは、私たちが「履き心地が良い」と感じる要素には個人差があり、必ずしも足の健康に配慮した設計とは限らないということです。
例えば、非常に柔らかいクッションのサンダルは、短時間では快適に感じられますが、長時間歩行すると足のアーチへのサポートが不足し、かえって疲労や痛みを引き起こすことがあります。
同様に、足に密着せず緩めの履き心地のサンダルは、リラックス感はあるものの、歩行時に足首が過剰に動き、安定性が失われることがあります。

また、「軽さ」も注意が必要です。極端に軽いサンダルは、履いている時の負担感は少ないものの、クッション性やサポート機能が犠牲になっていることが多いのです。
特に底が薄く平らなサンダルは、地面からの衝撃を直接足に伝えてしまい、長時間の使用で足底筋膜炎などのリスクが高まります。

一方で、足首への負担を軽減するサンダルの特徴は、必ずしも最初から「履き心地が良い」とは感じられないこともあります。
適切なアーチサポートがあり、足首を安定させる構造のサンダルは、最初は少し硬く感じられることもありますが、足に馴染むにつれて長時間の歩行でも疲れにくいという特徴があります。

特に注意したいのは、「足に合わせてくれる」と謳われる極端に柔らかい素材のサンダルです。
確かに足の形に沿って変形するため、短期的には快適に感じられますが、その柔軟性ゆえに足のアーチを支えるサポート力が不足し、長期的には足の構造に悪影響を及ぼす可能性があります。

足の健康を考えたサンダル選びでは、「履き心地の良さ」だけでなく、「足の構造を理解した設計になっているか」という観点が重要です。
良質なサンダルは、最初は少し馴染みの時間が必要でも、長く履くほどに足への負担が少なく、結果的に足の健康を守ることができます。

歩行と姿勢を安定させる正しいサンダルの選び方

まず最も重要なのが「アーチサポート」です。
人間の足には自然なアーチ(土踏まず)がありますが、これを適切に支えることで、足全体の負担が軽減されます。
良質なサンダルは、このアーチに合わせた立体的な設計になっています。
平らすぎる中敷きのサンダルは、アーチが潰れて足への負担が増大するため避けましょう。
アーチサポートが適切であれば、長時間歩いても足の疲れが少なく、足底筋膜炎などのリスクも減少します。

次に「かかとのカップ形状」も重要です。
かかとを包み込むようなカップ形状があると、足が前後左右にぶれにくくなり、足首の安定性が向上します。
特に横方向の安定性は、足首の捻挫予防に直結します。
完全にフラットなサンダルや、かかとが固定されないデザインのサンダルは、長時間の歩行には向いていません。

「適切なストラップ」も選ぶべきポイントです。
足の甲や足首にストラップがあるサンダルは、足とサンダルが一体化しやすく、歩行時の安定性が高まります。
特にアンクルストラップ(足首を囲むストラップ)があると、足首の動きが制限され、捻挫のリスクが減少します。
ただし、ストラップが硬すぎたり、皮膚に強く当たったりする場合は、摩擦による靴ずれの原因になるので注意が必要です。

「素材の柔軟性と耐久性」もチェックしましょう。
底が硬すぎるサンダルは歩行時の衝撃吸収ができず、柔らかすぎるとサポート力が不足します。
適度な弾力性を持ち、歩行時の衝撃を吸収できる素材が理想的です。
また、ストラップ部分は伸縮性があり、足にフィットするものが良いでしょう。

耐久性も重要で、すぐに形が崩れてしまうようなサンダルは、足への負担が増大する原因となります。
「サイズと幅」の選択も見逃せません。
サンダルは靴と違い、足が前後左右にはみ出しやすいため、適切なサイズ選びが重要です。
つま先やかかとが端からはみ出ないよう、やや余裕のあるサイズを選ぶと良いでしょう。
また、足の幅に合ったサンダルを選ぶことも大切です。幅が狭すぎると足の横アーチが圧迫され、広すぎると足が安定しません。

まとめ

サンダルは夏の季節に欠かせない快適な履物ですが、足首への負担を考慮した選び方をすることで、より健康的に、より長く愛用することができます。
このブログでは、サンダルが足首に与える影響と、足に優しいサンダルの選び方についてご紹介してきました。

重要なのは、見た目や一時的な履き心地だけでなく、足の構造を理解した上でサンダルを選ぶという視点です。
アーチサポート、かかとのカップ形状、適切なストラップ、素材の柔軟性と耐久性、サイズと幅の選択など、いくつかのポイントに注意することで、足首への負担を大幅に軽減することができます。

また、どんなに良いサンダルでも、長時間連続して履き続けることは避けるべきです。
特に長距離の歩行や、観光などで長時間動き回る場合は、スニーカーなど足をしっかりとサポートする靴を選ぶことをお勧めします。
サンダルを履く際も、1〜2時間おきに休憩を取り、足首を動かすなどのケアを行うことで、疲労の蓄積を防ぐことができます。

さらに、日常的な足首のケアも重要です。
足首の柔軟性と強度を高めるためのストレッチや簡単なエクササイズを取り入れることで、サンダル着用時の負担に対する耐性を高めることができます。
例えば、足首を回す運動や、つま先立ちの運動などは、短時間でできる効果的なケア方法です。

もし、サンダルを履いた後に足首の痛みや違和感が続く場合は、その症状を軽視せず、早めに対処することが大切です。
痛みを我慢して歩き続けると、症状が悪化し、回復に時間がかかることがあります。
特に、痛みが強い場合や、腫れや変色が見られる場合は、専門家の診察を受けることをお勧めします。

足は体を支える基盤であり、足の健康は全身の健康にも影響します。
適切なサンダル選びは、単に足首の痛みを防ぐだけでなく、姿勢や歩行パターンを改善し、長期的な体の健康につながります。
足首や足の痛みでお悩みでしたら、どうかお早めに当院の治療のご予約をお取りください。
専門的な視点から適切なアドバイスと治療をご提供いたします。
足の健康を取り戻し、快適な夏の生活を送るお手伝いをさせていただきます。

【柔道整復師 江本 直樹 監修】

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投稿者プロフィール

江本直樹 (元鷲の海)
江本直樹 (元鷲の海)柔道整復師/登録販売者
「健湧接骨院」代表の江本直樹です。元・大相撲力士で四股名は「鷲の海」、出羽海部屋で鷲羽山関に師事しました。肩こり・腰痛・股関節痛の改善策やストレッチ法、季節に合わせた健康維持のコツを発信していきます!詳しいプロフィールはこちら⇒自己紹介