日が短くなり、明かりの下でパソコンやスマホ、本を見る時間が長くなる季節です。
夕方になると、目の奥がじんわり重くなり、ズキズキしてくる。
「目薬を差しても、目の奥の痛みだけが残る」
「目が疲れてくると、頭まで重くなってくる」
目を休めても楽にならないと、どこに手を打てばよいのか迷ってしまいます。
実はこうした痛みには、目そのものではなく、肩や脇腹の張りが関わっていることがあります。
この記事では、目の奥の痛みと巻き肩の関係について、柔道整復師 江本直樹が解説します。
心当たりのある方は、読み進めてみてください。

院長から
お伝えしたいこと
元力士「鷲の海」として土俵に立っていた頃、私自身も幾度となく怪我と痛みに苦しみました。
だからこそ良くなってほしい。
その思いで、日々施術をしています。
「もう治らない」と諦める前に、ぜひ一度、ご相談ください。
なぜ目薬を差しても、目の奥の痛みは取れないのか?

目の奥の痛みの元が、目そのものではなく、頭や首、肩の筋肉の緊張にある場合があるためです。
目薬が働きかけるのは、あくまで目そのもの。
まわりの筋肉がこわばったままだと、奥の重さは残りやすくなります。
「目の奥が痛い」と感じていても、実際には額やこめかみなど、頭の表面の筋肉が緊張しているケースがあります。
画面に集中していると、眉間や額に入った力はなかなか抜けません。
当院でも、ご本人は目の痛みだと思っていたのに、頭や顔の筋肉に触れると硬くこわばっていた、という方がいます。
首の付け根や肩まわりまで強く張っていることも、少なくないようです。
ただし、目の奥の痛みには、急いで眼科で調べるべきものもあります。
目の充血や吐き気、頭痛を伴う場合、目を開けていられないほど痛む場合、見え方が急に変わった場合は、時間帯を問わず眼科を受診してください。
巻き肩と目の奥の痛みは、どうつながっているのか?

肩が前に入り込む姿勢(巻き肩)が、首元を通して頭や目のまわりの緊張を強めているケースがあります。
画面をのぞき込む姿勢が続くと、肩が前に入り、胸や脇腹が縮こまります。
その状態で頭を支えようとして、背中から首の付け根にかけての筋肉が引っぱられ続けるのです。
重い買い物袋を思い浮かべてみてください。
体の近くで持てば長く歩けても、腕を前に伸ばして体から離すと、すぐに腕がつらくなります。
首も同じで、肩が前に入って頭が体の前へ出るほど、頭を支える首や肩の筋肉は休めなくなっていきます。
院長は、この状態を「首元の通り道が狭くなっている」と考えています。
筋肉がこわばると、その筋肉の中の血の巡りが悪くなるといわれています。
首や肩、頭の筋肉で巡りが滞ると、疲れが抜けきらないまま次の日を迎えることになりかねません。
痛みが出ている場所と、原因のある場所は、同じとは限りません。
目の奥がつらいときほど、肩の向きや脇腹の張りまで含めて、体全体を見ていくことが大切です。
秋に目の奥の痛みが増えやすいのはなぜか?

秋は、目を使う時間と、肩に力が入る場面が同時に増えやすい季節だからです。
日が短くなると、夕方から明かりの下で画面や本を見る時間が長くなります。
部屋全体が暗いままの作業は、目が疲れやすい環境の一つ。
朝晩が冷え込み始めることも関わります。
寒さを感じると、人は無意識に肩をすくめ、首を縮めた姿勢になりがちです。
冷えは首や肩の筋肉がこわばるきっかけの一つといわれており、夏のあいだは平気だった画面作業が、急につらく感じられることもあるでしょう。
当院でも、秋口になると「夕方になると目の奥から頭まで重くなる」とおっしゃる方が増える傾向があります。
そうした方の多くは、肩が前に入り、首元が縮こまった姿勢のまま一日を過ごしていました。
夕方から画面に向かうときは、手元だけでなく部屋全体を明るくしておくと、目への負担を減らしやすくなります。
また、目の奥がつらいからといって、首や肩を強く揉み続けるのは控えてください。
強い刺激を繰り返すと、筋肉はかえって硬くなっていくことがあります。
よくある経過のパターン

ケース1:目薬や目のケアを続けても、目の奥の重さが変わらない方
このようなケースでは、目そのものよりも、肩が前に入り込み、胸や脇腹が縮こまった姿勢が続いていることがあります。
当院では、目のまわりには強く触れず、肩の向きや脇腹の張りから全体のバランスを整えていきます。
体が整っていくにつれて、目の奥の重さが少しずつ気にならなくなっていく、という経過をたどる方がいます。
ケース2:画面作業のあと、目の奥から頭まで重くなる方
このようなケースでは、額やこめかみなど頭の表面の筋肉と、首の付け根の筋肉が、同時にこわばっていることが少なくありません。
ご本人は目の疲れだと思っていても、実際には頭や首の筋肉の緊張が大きく関わっている場合があります。
首元の張りがゆるむと、夕方の頭の重さまで軽く感じられる、とおっしゃる方もいます。
ケース3:施術のあと、一時的に体がだるく感じる方
痛みが長く続いていた方ほど、施術のあとにだるさが出ることがあります。
滞っていた血の巡りが動き始めると、こうした経過をたどる場合があるためです。
当院では、体の状態に合わせて休ませながら進めていきます。
よくあるご質問

パソコンの画面は、どのくらいの高さにすればよいですか?
画面の上端が、目の高さとほぼ同じか、やや下になる高さが目安です。
画面との距離は、おおむね40cm以上あけるとよいとされています。
画面が高すぎると目を大きく開いたまま見上げることになり、目が乾きやすくなります。
反対に低すぎると頭が前に倒れ、首や肩の負担が増えやすいため、両方に気を配ってみてください。
目の奥が重いときは、温めるのと冷やすのと、どちらがよいですか?
画面作業のあとの疲れ目であれば、目のまわりを温める方法が一般的です。
蒸しタオルなどで温めると、目のまわりの筋肉の緊張がゆるみやすくなります。
ただし、充血や腫れがある場合、痛みが強い場合は、温める前に眼科で相談してください。
目の奥の痛みで、接骨院に相談してもよいのですか?
首や肩、頭の筋肉の緊張が関わっている場合は、ご相談いただけます。
まず眼科で目の病気がないかを確かめておくと、安心して体のケアに取り組めます。
当院では、目のまわりそのものではなく、首や肩、姿勢のバランスから体全体を整えていきます。
目の奥の痛みで、接骨院に相談してもよいのですか?
首や肩、頭の筋肉の緊張が関わっている場合は、ご相談いただけます。
まず眼科で目の病気がないかを確かめておくと、安心して体のケアに取り組めます。
当院では、目のまわりそのものではなく、首や肩、姿勢のバランスから体全体を整えていきます。
画面作業の合間は、どのくらい休めばよいですか?
1時間を超えて続けないようにし、次の作業までに10〜15分ほど休むことが目安とされています。
休むあいだは、遠くの景色を眺めたり、目を閉じたり、肩や背中を伸ばしたりするとよいでしょう。
連続作業の途中にも、1〜2分の小休止をこまめに挟むと、姿勢が固まりにくくなります。
まとめ

目薬を差しても取れない目の奥の痛みには、頭や首、肩の筋肉の緊張が関わっていることがあります。
肩が前に入り込む姿勢が続くと、首元がこわばり、目のまわりの疲れも抜けにくくなりがちです。
日が短く肌寒くなる秋は、画面に向かう時間と肩に力が入る場面が重なりやすい季節。
肩の張りと姿勢の関係については、こちらのページでも詳しく解説しています。
目の奥の重さが続き、仲町台・都筑区で相談先をお探しの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
【柔道整復師 江本 直樹 監修】



