皆さんこんにちは。
今年も、私が所属していた出羽海部屋ゆかりの、深川の富岡八幡宮境内にある「出羽海一門友愛之碑」の奉納祭に参列してきました。
富岡八幡について詳しくは、以前のホームページの記事をご覧ください。
出羽海一門友愛之碑の奉納祭

今回は明石からも兄弟子が駆けつけてくださり、本当に良かったと思っています。
遠くから足を運んでくださる方がいるのは、この碑が部屋のOBにとって大切な場所になっているからではないでしょうか。
富岡八幡宮は、江戸時代に勧進相撲が開かれ、今の大相撲の礎となった神社です。
後ろには、歴代横綱のしこ名を刻んだ「横綱力士碑」もあります。
その同じ境内に「出羽海一門友愛之碑」があり、私の四股名「鷲の海」も刻んでいただいています。
引退した力士が集まり、碑を囲んで毎年行事を続けているのは、今の相撲界でもとても珍しいことです。
この集まりをいつまでも続けていけるように、OBの一人として関わっていきたいですね。
相撲の始祖を祀る野見宿禰神社

奉納祭のあとは時間が空いていたので、両国の野見宿禰神社に行ってきました。
野見宿禰神社は、相撲の始祖とされる野見宿禰を祀った神社です。
野見宿禰は、『日本書紀』に当麻蹴速と相撲をとって勝ったと記されている人物です。
神社は明治17年に、高砂浦五郎をはじめとする相撲関係者の尽力で、津軽藩の上屋敷の跡地に建てられました。
関東大震災と東京大空襲で二度焼けましたが、昭和28年に再建され、そのときに歴代横綱の名を刻んだ記念碑も建てられています。
現在は日本相撲協会が管理しており、東京での本場所の前には例祭が行われ、新横綱が誕生すると神前で土俵入りを奉納します。
最近のニュースでは、相撲教習所に通っている新弟子たちが掃除をしているという話も見ました。
今と昔では少し違うんですね。
前から来てみたかったので、念願がかないました。
相撲に携わった者として、野見宿禰神社のようなところに行くのはとても大事なことだと感じながら、お参りをしていました。
引退後の力士の生活についての取材

午後からは、東北大学に所属している上之郷奈穂さんから、引退後の力士の生活について取材を受けました。
上之郷さんは、相撲を文化人類学の立場から研究されている方です。
主な論文に、次の2本があります。
- 「大相撲と地方」(2019年):力士と故郷の結びつき、地元力士を応援する後援会、震災後の復興土俵入りや相撲部屋の慰問活動などから、大相撲と地方の関わりを論じたもの。
- 「引退後の力士たちが担う相撲文化に関する人類学的研究」(2020年、李仁子さんとの共著):十両に上がれずに引退した力士の、入門から引退後までの歩みをたどったもの。同じ部屋の出身者がOB会をつくり、相撲にゆかりのある神社に碑を建てて毎年神事を行っている例も取り上げられています。
取材では、入門のきっかけ、力士時代のエピソード、辞めたあとに苦労したことなどをお話ししました。
友愛会(出羽海部屋のOB会)

夜は友愛会(部屋のOB会)に参加しました。
今回は16名と人数が少なかったのですが、幹事の兄弟子が色々と気を利かせてくださり、余興などもあって、とても楽しい時間を過ごすことができました。
やはり「昔はこうだったよね」という話になり、「そうそう」と懐かしく思うことがたくさんありました。
番付が同じだった者同士と違った者同士とでは話す内容も違っていて、いろいろな話を改めて伺うことができました。
石碑のご案内とOB会へのお誘い

今回はとても有意義な両国巡りができて、本当に良かったと思います。
来年も参列できるように、続けていきたいと思います。
興味のある方は、ぜひ野見宿禰神社などにも足を向けてみてください。
また、富岡八幡宮には私の名前が刻まれた石碑があります。
鳥居をくぐって右手側の駐車場に向かって歩いて行くとありますので、ぜひ見てみてください。
そして、出羽海部屋に在籍していた方で、OB会に参加してみたい方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。
【元出羽海部屋力士 江本 直樹 監修】
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