蒸し暑い夏の日が続く中、職場や自宅でクーラーを使わずに過ごすのは難しくなっていますね。
しかし、その涼しさと引き換えに、肩がガチガチに固まって頭痛まで起こってしまう。
朝起きた時から肩が重く、仕事に集中できない。そんな辛い思いをされている方は、決して少なくありません。
私は健湧接骨院で多くの患者様を診させていただく中で、夏場になると「クーラーをつけると肩こりがひどくなるんです」「エアコンの効いた部屋にいるだけで体がだるくて」といったご相談を頂くことが本当に多くなります。
元力士として現役時代に首や腰の痛みに苦しんだ経験があるからこそ、身体の不調がどれほど日常生活に影響を与えるかを身をもって理解しています。
クーラー病による肩こりは、単なる一時的な症状ではありません。
放置すれば慢性化し、頭痛や睡眠障害、さらには仕事や家事への集中力低下まで招いてしまう可能性があります。
でも安心してください。正しい知識と毎日のちょっとした工夫で、この辛い症状は必ず予防できるのです。今日からできる具体的な方法をお伝えしていきますので、一緒に快適な夏を取り戻していきましょう。

江本直樹 元力士・柔道整復師
出羽海部屋で「鷲の海」として活躍後、自身の深刻な怪我と治療院巡りの経験から「痛みの向こうに希望を創る」を信念に健湧接骨院を開院。
痛みの本当の原因は別の場所にあるという独自の視点で全身のバランスを整え、患者様の不安を安心に変えます。
「もう治らない」とあきらめていませんか?
私も同じ辛さを経験しました。
あなたの「治療院巡りの最後」となれるよう全力でサポートします。
クーラー病と肩こりを悪化させる日常の落とし穴

多くの方が気づかないうちに陥っている、クーラー病による肩こりを悪化させる落とし穴があります。
まず最も大きな要因は、室内と外気温の激しい温度差です。
外気温が35℃を超える真夏日に、室内を22℃以下に設定している環境では、体温調節を司る自律神経が混乱してしまいます。
特に危険なのは、オフィスでの長時間のデスクワークです。
同じ姿勢を長時間続けることで血行不良が起こり、そこにクーラーによる冷えが加わると、筋肉や血管がさらに硬くなってしまいます。
私の治療院に来られる患者様の中にも、「午後になると肩が石のように固まってしまう」と訴える方が多くいらっしゃいます。
さらに見落としがちなのが、服装の問題です。
外出時の暑さを基準に薄着で出勤し、そのまま冷房の効いたオフィスで一日を過ごすことで、知らず知らずのうちに身体が冷え切ってしまいます。
また、夏場に冷たい飲み物ばかりを摂取することで、内臓を冷やし、体を内外から冷やすことになってしまいます。
睡眠環境も重要な要素です。
寝室のクーラーをつけっぱなしにして、朝起きた時に身体が冷え切っている状態では、一日のスタートから肩こりに悩まされることになります。
これらの積み重ねが、慢性的な肩こりへと発展していくのです。
肩こりを予防するための姿勢と体温管理のコツ

肩こり予防の基本は、正しい姿勢の維持と適切な体温管理にあります。まず姿勢について、デスクワーク中は耳・肩・股関節が一直線になるよう意識してください。
モニターは目線の高さに設置し、首を前に突き出すような姿勢を避けることが重要です。
体温管理においては、エアコンの設定温度を26℃~28℃にし、外気温との寒暖差を5℃以内に収めることがポイントです。
職場で温度設定を変更できない場合は、カーディガンやひざ掛けを常備し、こまめに体温調節を行いましょう。
私が患者様によくお話しするのは、「血流を意識した生活」の大切さです。
1時間ごとに室内を歩いたり、階段の昇り降りを行うことで、自律神経に良い影響を与えることができます。
休憩時間には軽く肩甲骨を動かしたり、首を左右にゆっくりと回すだけでも効果的です。
飲み物選びも重要な要素です。冷房の効いた室内では、冷たいドリンクではなく常温か温かい飲み物を選ぶことで、内臓から身体を温めることができます。
生姜湯や温かい緑茶は、血行促進効果も期待できるためお勧めです。
また、昼食時には体を温める食材(生姜、ネギ、にんにくなど)を意識的に摂取することで、午後の肩こり予防につながります。
私が引退後に専門学校で学び、数多くの患者様を診てきた経験から申し上げると、この体温管理と姿勢への意識だけでも、多くの方の肩こりが劇的に改善されています。
毎日無理なく続けられる肩こり予防ストレッチ法

私が患者様にお勧めしている、クーラー病による肩こり予防に特化したストレッチ法をご紹介します。
これらは元力士としての身体作りの経験と、柔道整復師としての専門知識を組み合わせて考案したものです。
まず、「肩甲骨はがしストレッチ」から始めましょう。
両手を後ろで組み、肩甲骨を寄せるように胸を張ります。
10秒間キープし、ゆっくりと戻す。これを5回繰り返してください。
デスクワーク中でも椅子に座ったままできるため、1時間おきに実践していただきたいストレッチです。
次に「首の緊張ほぐしストレッチ」です。
右手で頭の左側を優しく押さえ、首を右側にゆっくりと傾けます。左の首筋が気持ちよく伸びているのを感じながら15秒キープ。
反対側も同様に行います。
現役時代に首を痛めた経験から、このストレッチの重要性を痛感しています。
「胸郭開放ストレッチ」も効果的です。
壁の角に立ち、両腕を壁につけて体重を前にかけます。
胸の筋肉が伸びるのを感じながら20秒キープ。
前かがみになりがちなデスクワーク姿勢をリセットできます。
最後に「全身血流促進ストレッチ」として、両腕を大きく上に伸ばし、つま先立ちで背伸びを10秒間。
この時、深呼吸も忘れずに行ってください。
血流改善と自律神経の調整に効果があります。
これらのストレッチは朝起きた時、昼休み、帰宅後の3回実践するのが理想的です。
無理をせず、痛みを感じたら中止し、気持ちの良い範囲で続けることが大切です。
まとめ

クーラー病による肩こりは、現代社会で避けて通れない問題かもしれませんが、決して諦める必要はありません。
今回お伝えした温度管理のコツ、正しい姿勢の意識、そして毎日のストレッチを実践していただければ、必ず改善への道筋が見えてくるはずです。
私自身、現役時代に首や腰の痛みで苦しんだ経験があるからこそ、身体の不調がどれほど人生に影響を与えるかを理解しています。
だからこそ、一人でも多くの方に「今日よりも明日、さらに幸せになれる」毎日を送っていただきたいと心から願っています。
しかし、もしこれらの対策を実践しても症状が改善されない場合、または肩こりに加えて頭痛や手のしびれ、睡眠障害などが併発している場合は、早めに専門家にご相談ください。
慢性化してしまう前に適切な治療を受けることで、症状の悪化を防ぎ、より効果的な改善が期待できます。
当院では、患者様一人一人の症状や生活環境に合わせた治療プランをご提案し、根本的な改善を目指しています。
身体の歪みを整え、不安を安心に変えるお手伝いをさせていただきます。
肩こりでお悩みの方は、一人で我慢せず、お気軽にご相談ください。
あなたの健康な毎日を全力でサポートいたします。
【柔道整復師 江本 直樹 監修】
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