夏の暑さで身体が疲れ果て、背中にズキズキとした痛みを感じている皆さん、こんにちは。健湧接骨院の江本です。
連日の猛暑で体力を消耗し、「とにかく休養を取らなければ」と思いながらも、なかなか背中の痛みが改善されずに困っていませんか?
実は私のところにも、この時期になると「しっかり休んでいるのに背中の痛みが一向に良くならない」「むしろ安静にしていると痛みが増している気がする」といったご相談が急激に増えます。
相撲の現役時代、私自身も首や腰の痛みで苦しんだ経験がありますが、当時は「痛いときは動かない方が良い」という常識を信じて、ひたすら安静にしていました。
しかし、それが逆に回復を遅らせていたのです。
多くの方が陥りがちな「夏の疲労回復には休養が一番」という思い込み。
この固定観念が、実は背中の痛みを長引かせている大きな原因の一つなのです。
現代の医学や運動療法の研究では、適切な身体の動かし方こそが疲労回復と痛みの改善に効果的であることが明らかになっています。
今日は、この思い込みから脱却し、本当に効果的な背中痛の改善方法をお伝えしていきます。
あなたの辛い痛みを根本から解決する糸口が、きっと見つかるはずです。

江本直樹 元力士・柔道整復師
出羽海部屋で「鷲の海」として活躍後、自身の深刻な怪我と治療院巡りの経験から「痛みの向こうに希望を創る」を信念に健湧接骨院を開院。
痛みの本当の原因は別の場所にあるという独自の視点で全身のバランスを整え、患者様の不安を安心に変えます。
「もう治らない」とあきらめていませんか?
私も同じ辛さを経験しました。
あなたの「治療院巡りの最後」となれるよう全力でサポートします。
休養一辺倒が背中痛を長引かせる理由を知る

なぜ「安静にしていれば治る」という考えが背中の痛みを長引かせてしまうのでしょうか。
その理由を科学的に解説していきます。
まず理解していただきたいのは、疲労時に完全に安静にするだけでは、血流の改善が図れず、疲労物質の排出が促進されないということです。
背中の筋肉は、デスクワークや日常生活での不良姿勢により、慢性的に緊張状態にあります。
この状態で安静にし続けると、筋肉のコリは硬くなり、その範囲も広がっていくのです。
私が元力士として現役時代に経験したことですが、怪我をした際に長期間動かずにいると、患部周辺の筋肉が萎縮し、かえって痛みが慢性化してしまうことがありました。
血管は動脈で栄養や酸素を運び、静脈で老廃物や二酸化炭素を運び出しますが、静脈は筋肉のポンプ機能で働くため、動きが悪くなった筋肉の中には疲労物質が残りやすくなります。
さらに、夏場特有の問題として、冷房の効いた室内で長時間同じ姿勢を取り続けることで、体が冷え、特に膝や肘といった関節が冷えると可動域が狭まり、動きも悪くなってケガをしやすくなります。
このような状況で完全な安静を続けると、血行不良はさらに悪化し、背中の痛みは増すばかりです。
治療院での臨床経験から申し上げると、適度に身体を動かして血流を促進させた患者様の方が、明らかに回復が早いのが現実です。
「痛いから動かない」ではなく、「痛みを治すために適切に動く」という発想の転換が必要なのです。
体を動かしたほうが背中痛は改善するのか?

「それでは実際に身体を動かした方が良いのか?」という疑問をお持ちの方も多いでしょう。
答えは「はい」ですが、重要なのは「どのように動かすか」です。
現代のスポーツ医学では、「アクティブレスト(積極的に休む)」という概念が確立されています。
これは、疲労時にあえて軽く体を動かすことで血流を改善させ、疲労物質を効率的に排出させる休養方法です。
私も現在、患者様にこの考え方を積極的に取り入れた治療を行っています。
急性期のぎっくり腰であったとしても、急性期を過ぎたら適度に身体を動かすことで、症状の回復を早めることが分かっています。
ただし、ここで重要なのは「適度に」という部分です。
激しい運動や痛みを我慢して無理に動かすことは逆効果になります。
具体的には、人と話ができて軽く汗ばむくらいの強度のウォーキングやゆっくりとしたジョギング、ラジオ体操や全身のストレッチが効果的です。
また、激しい練習の合間に森林浴をしながら長い距離をゆっくり走ることで筋肉がほぐれ、心身の疲労がたまりにくくなるという報告もあります。
私の治療院では、患者様の症状に応じて段階的な運動指導を行っています。
まずは痛みのない範囲での軽い動きから始め、徐々に可動域を広げていく。
この過程で、多くの患者様が「動かした方が楽になる」ということを実感されています。
重要なのは、ご自分の身体の声に耳を傾けながら、無理をしない範囲で継続することです。
毎日少しで変わる背中痛の改善と疲労回復の習慣

背中の痛みと夏の疲労を根本的に改善するためには、毎日の小さな積み重ねが何より大切です。
私が患者様にお勧めしている、無理なく続けられる習慣をご紹介しましょう。
まず朝の習慣として、起床後5分間の軽いストレッチを取り入れてください。
猫のポーズのような背中を丸めたり反らしたりする動作は、背中や肩まわりの筋肉を緩める効果が期待できます。
私自身、現役時代から続けているこの習慣は、一日の身体の準備運動として非常に効果的です。
ポイントは、痛みを感じない範囲で行うこと。30秒程度のストレッチを数回繰り返すだけで十分です。
日中の工夫としては、デスクワークなど長時間同じ姿勢をとり続けるような作業では、1時間ごとに軽い運動やストレッチをすることで、乳酸を追い出し、疲労回復をすることができます。
エレベーターを使わずに階段を利用する、一駅手前で降りて歩くなど、日常生活の中で意識的に身体を動かす時間を作りましょう。
入浴も重要な疲労回復のポイントです。
38〜40度のぬるま湯にゆっくりつかって軽くマッサージしたり、伸ばしたりしながらからだ全体を温めると、血行促進に効果的です。
夏場でもシャワーだけで済ませず、しっかりと湯船に浸かることで、クーラーで冷えた身体を芯から温めることができます。
食事面では、筋繊維の修復に欠かせない良質なたんぱく質、糖質や脂質の代謝を助けるビタミンB群、疲労回復効果のあるビタミンCを積極的に摂取 することが大切です。
また、冷たい飲み物で体を冷やし過ぎると、だるさの原因になるため、常温や温かい飲み物を選ぶことも忘れずに。
睡眠の質も疲労回復には欠かせません。
就寝前の軽いストレッチで身体をリラックスさせ、十分な睡眠時間を確保することで、翌日の背中の痛みは確実に軽減されるはずです。
まとめ

夏の疲労回復において「とにかく休養」という思い込みから脱却し、適切な身体の動かし方を取り入れることで、背中の痛みは確実に改善に向かいます。
私が元力士として痛みと向き合い、その後柔道整復師として多くの患者様を診てきた経験から断言できるのは、「正しい知識に基づいた行動こそが、真の回復への近道」だということです。
完全な安静ではなく、アクティブレスト(積極的に休む)という考え方を取り入れ、毎日の小さな習慣を積み重ねることで、あなたの背中の痛みも必ず和らいでいくでしょう。
朝のストレッチ、日中の適度な運動、温浴での血行促進、バランスの取れた食事、そして質の高い睡眠。これらすべてが相互に作用し合って、真の疲労回復と痛みの改善をもたらします。
しかし、もしこれらの方法を実践しても症状が改善されない場合、または背中の痛みに加えて手足のしびれ、激しい頭痛、発熱などが伴う場合は、内臓疾患や神経系の問題が隠れている可能性があります。
そのような時は迷わず専門家にご相談ください。
当院では、患者様一人一人の症状と生活環境に合わせた治療プランをご提案し、根本的な改善を目指しています。「不安を安心に変える」ことが私たちの使命です。
背中の痛みでお悩みの方は、一人で悩まず、早めに適切な治療を受けることで、より早い回復と健康な毎日を取り戻していただけるはずです。
【柔道整復師 江本 直樹 監修】
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