雨上がりの道や、整備されていない砂利道で、思わず足を滑らせて転倒しそうになった経験は、誰にでもあるかもしれません。

幸い何事もなければ良いですが、時には打撲や捻挫といったケガにつながることもあります。

このような日常に潜むアクシデントは、私たちに身体のケアの重要性を改めて教えてくれます。

そして、その視点は個人のケガの予防だけでなく、地震や津波といった大規模な自然災害への備え、すなわち「防災」にも深く関わってきます。

いざという時に自分の身を守り、安全な場所へ避難するためには、日頃からの「身体づくり」が不可欠です。

この記事では、横浜市および近郊にお住まいの皆様が、日常の転倒から災害時まで、様々なリスクに備えるためのヒントを専門的な視点から解説します。

ケガの初期対応から、氾濫する情報との向き合い方、そして転倒しにくい身体づくりの考え方まで、幅広くご紹介します。

出羽海部屋で「鷲の海」として活躍後、自身の深刻な怪我と治療院巡りの経験から「痛みの向こうに希望を創る」を信念に健湧接骨院を開院。

痛みの本当の原因は別の場所にあるという独自の視点で全身のバランスを整え、患者様の不安を安心に変えます。
「もう治らない」とあきらめていませんか?
私も同じ辛さを経験しました。
あなたの「治療院巡りの最後」となれるよう全力でサポートします。

こんな経験や不安はありませんか?

  • 何もないところでつまずいたり、足がもつれたりすることが増えた。
  • 転んだ後の痛みが、以前より長引くようになった気がする。
  • 地震などの災害時、スムーズに避難できるか身体的な不安がある。
  • 健康に関する情報が多すぎて、何を信じれば良いのか分からなくなる。
  • 「〇〇が効く」といった健康グッズに関心はあるが、安全性が気になる。

これらの経験や不安は、ご自身の身体や生活を見直すための大切なきっかけです。

砂利で滑って転倒…打撲時の初期対応のポイント

転倒して身体を強く打ち付けた際に起こる「打撲」。内出血や腫れ、痛みを伴いますが、慌てず適切な初期対応を行うことで、その後の回復に差が出ることがあります。

応急手当の基本的な考え方として、近年では「POLICE(ポリス)処置」が推奨されることが増えてきました。

  • P (Protection / 保護): 損傷した部位をギプスやサポーター、包帯などで保護し、再受傷を防ぎます。
  • OL (Optimal Loading / 最適な負荷): 完全な安静だけでなく、回復の段階に合わせて、専門家の指導のもとで徐々に適切な負荷をかけていくことが、組織の修復を促すと考えられています。
  • I (Ice / 冷却): 氷嚢(ひょうのう)などを使い、15~20分を目安に患部を冷やします。
    冷やしすぎによる凍傷を防ぐため、タオルなどで包み、感覚がなくなったら一度中断してください。
  • C (Compression / 圧迫): 弾性包帯などで患部を軽く圧迫することで、腫れの広がりを抑える効果が期待できます。
    ただし、しびれや変色が現れるほど強く締め付けてはいけません。
  • E (Elevation / 挙上): 患部を心臓より高い位置に保つことで、腫れの軽減を助けます。

これはあくまで応急手当です。
痛みが非常に強い、腫れが全く引かない、関節が動かせない、頭部を強打したといった場合は、自己判断せず、速やかに医療機関を受診してください。

津波や地震に備える—身体づくりも防災の一環

毎年9月1日は「防災の日」とされ、日本各地で防災意識を高める取り組みが行われます。
食料や水の備蓄、避難経路の確認はもちろん重要ですが、それらと同じくらい大切なのが「自分の身を守るための身体能力」です。

大規模な地震や津波が発生した際、私たちは瓦礫が散乱する道を歩き、時には長距離を移動して避難所へ向かわなければならないかもしれません。

エレベーターが停止した高層階から、階段で降りる必要も出てくるでしょう。
このような状況で必要となるのは、特別な運動能力ではありません。

  • 基礎体力: 少なくとも20~30分程度は歩き続けられる持久力。
  • 脚の筋力: 階段の上り下りや、段差を乗り越えるための力。特に太ももやお尻の筋肉が重要です。
  • 体幹(バランス能力): 不安定な足場でも転ばずに姿勢を保つ力。


日頃から一駅分多く歩く、エレベーターではなく階段を使う、といった小さな心がけが、いざという時の「防災体力」を養うことにつながります。
ご自身の身体が、最も重要な防災グッズの一つであるという意識を持つことが大切です。

AIやフェイクニュースの真偽と情報の見極め方

災害時や健康に不安を抱えている時ほど、私たちは様々な情報に触れやすくなります。
近年ではAI技術の進化もあり、本物と見分けがつかないようなフェイクニュースや、科学的根拠のない健康情報が瞬く間に拡散されるようになりました。

「〇〇で病気が治る」
「このサプリメントだけで痩せる」
といった、簡単で魅力的に聞こえる情報ほど、一度立ち止まって冷静に考える必要があります。

特に健康に関する情報を見極める際は、以下の点を意識することが重要です。

  • 情報源はどこか?:
    国の機関(厚生労働省など)、公的な研究機関、大学、専門の学会といった、信頼できる組織が発信している情報かを確認しましょう。個人のブログやSNSの情報を鵜呑みにするのは危険です。
  • 極端な表現はないか?:
    「絶対に」「100%」「誰でも」といった断定的な言葉や、過度に不安を煽る表現が使われている場合は注意が必要です。
  • 複数の情報源で確認する:
    一つの情報だけを信じず、複数の信頼できる情報源で同じ内容が述べられているかを確認する習慣をつけましょう。

身体の健康と同様に、情報の健康(情報リテラシー)を保つことも、
現代社会を生きる上で不可欠なスキルと言えるでしょう。

転倒予防の基礎—バランス感覚と筋力の重要性

最初のテーマであった「転倒」に話を戻しましょう。
転倒を予防し、災害時にも動ける身体を維持するための基礎となるのが、「バランス感覚」とそれを支える「筋力」です。

バランス感覚は、足の裏からの情報、目からの情報、そして耳の奥(内耳)にある三半規管からの情報を脳が統合して、身体の傾きを瞬時に察知し、姿勢を立て直す能力です。

この能力は、年齢とともに、また使わないことによって自然と低下していく傾向があります。

【自宅でできる簡単なバランストレーニング】

  • 片足立ち: 必ず壁や机など、すぐに掴まれる場所の近くで行ってください。片方の足を床から少しだけ浮かせ、まずは10秒キープを目指します。ふらつかずにできるようになったら、徐々に時間を延ばしてみましょう。
  • かかと上げ: 両足を肩幅に開き、ゆっくりとかかとを上げてつま先立ちになり、ゆっくりと下ろします。ふくらはぎの筋力は、歩行時の安定性やバランス維持に非常に重要です。

これらのトレーニングは、決して無理をせず、安全を最優先に行うことが大切です。日々の生活の中に少しずつ取り入れることで、身体の感覚を呼び覚まし、転倒しにくい安定した身体の土台を築いていくことができます。

まとめ

  • 日常での転倒による打撲には、POLICE処置を基本とした冷静な初期対応が重要。
  • 地震や津波などの災害時に身を守るためには、日頃からの体力・筋力づくりが防災の一環となる。
  • AIやSNS時代においては、健康に関する情報の真偽を見極めるリテラシーが不可欠。
  • セルフケア製品を使用する際は、安全性を最優先し、過度な期待をせず専門家の意見も参考にすることが賢明。
  • 転倒を予防する根本的な対策は、日々のトレーニングによるバランス感覚と筋力の維持・向上にある。

急なケガや災害は、いつ誰の身に起こるか分かりません。この記事が、様々なリスクに対して「備える」意識を高め、ご自身の身体を大切にするきっかけとなれば幸いです。もし身体に persistent な痛みや不安がある場合は、我慢せずに医療機関や信頼できる専門家にご相談ください。

【柔道整復師 江本直樹 監修】


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