年末は帰省される方へ。
移動中の腰痛を防ぐための最大の秘訣は「骨盤を立てる」です。
実は、新幹線の座席や車のシートに「普通に」座ってしまうと、骨盤が後ろに倒れ、腰の筋肉が引き伸ばされた状態が続きます。
これが、目的地に着いた瞬間の「イタタ…」の正体です。
今回は、元力士として現役時代、巨体での長距離移動を乗り越えてきた健湧接骨院院長が、誰でもすぐに実践できる「座り方のコツ」と、やってはいけない「自己流ケア」について解説します。

院長からのメッセージ
柔道整復師
元力士「鷲の海」として、
私自身も怪我と治療院巡りに苦しみました。
だから、あなたの痛みが分かります。
「もう治らない」と諦める前に、
ぜひ一度、ご相談ください。
私が、あなたの「治療院巡りの最後」になります。
新横浜駅から乗る前に!腰痛を防ぐ「タオル1枚」の座り方

これから新幹線で帰省される方は、ぜひフェイスタオルを1枚手荷物に入れておいてください。
駅の売店で購入しても構いません。
このタオル1枚が、あなたの腰を守る最強のサポーターになります。
私が力士時代、地方巡業のバス移動で実践していたテクニックを、一般の方向けにアレンジした方法をご紹介します。
- 準備: フェイスタオルを1枚用意し、少し硬めに丸めます(筒状にします)。
- 着席: まず、座席の背もたれにお尻が当たるまで、深く腰掛けます。
- 設置: 丸めたタオルを、お尻の少し上(ベルトのラインより少し下)の「仙骨」と呼ばれるあたりに挟みます。
なぜこれが効くのか?
タオルを挟むことで、強制的に骨盤が立ち、「S字カーブ」と呼ばれる背骨の自然なラインが保たれます。
多くの患者様は、深く座ろうとしても、時間の経過とともにズルズルとお尻が前に滑ってしまいます(仙骨座り)。
タオルがストッパーになることで、無意識のうちに「良い姿勢」をキープできるのです。
「指定席が満席で、身動きが取れない…」という混雑した車内でも、この方法なら周囲に迷惑をかけずに実践できます。
なぜ「揉む」のは逆効果なのか?

移動中や移動後に腰が重くなったとき、ご自身で腰を強く揉んだり、叩いたりしていませんか?
あるいは、持ち運びできる振動マシン(マッサージガン等)を使おうとしていませんか?
実は、痛みがある時の「自己流マッサージ」は、かえって症状を悪化させるリスクが高いです。
当院に来院される患者様の中にも、「良かれと思って家でマッサージガンを使ったら、翌日余計に突っ張ってしまった」「揉んだら痛みが鋭くなった」という方が後を絶ちません。
プロが「触らない」理由
筋肉には防御反応があります。痛んでいる筋肉に対して、専門知識のない状態で強い刺激(振動や指圧)を与えると、脳は「攻撃された」と判断し、筋肉をさらに硬くして守ろうとします。
特に年末の寒さで冷えている筋肉はデリケートです。 「ここが凝っているはずだ」という自己判断で、ピンポイントに刺激を与えることは避けましょう。
専門家の視点では、下手に触るくらいなら「何もしない(安静)」か「温める」ほうが、回復への近道であると考えられます。
【FAQ】帰省・移動中の腰痛に関するよくある質問

ここでは、検索などでよく調べられている「移動中の腰痛対策」について、当院の見解をお答えします。
カイロや湿布はどこに貼るのが効果的ですか?
「太ももの付け根」や「お尻」を温めるのがおすすめです。 腰そのものに貼るのも悪くありませんが、長時間の着座で圧迫され血流が悪くなっているのは、体重がかかっているお尻や太ももの付け根です。
ここを使い捨てカイロなどで温めることで、下半身の血流ポンプを助け、腰への負担軽減が期待できます。
※低温やけどには十分ご注意ください。
Q2. サービスエリアや車内でできる体操はありますか?
「貧乏ゆすり」が最強のケアです。
行儀が悪いと言われる「貧乏ゆすり」ですが、医学的には「ジグリング」と呼ばれ、股関節を緩める非常に効果的な運動です。
座ったまま、かかとを小刻みに上下させるだけで、股関節周りの筋肉がほぐれ、腰痛予防に繋がります。
これなら30秒と言わず、座っている間いつでもできます。
帰ってきて腰が痛い場合はどうすればいいですか?
無理に動かさず、まずは安静にしてください。
帰宅後は荷解きなどで忙しいと思いますが、痛みがある場合は横になって休んでください。
翌日以降も痛みが引かない、あるいは違和感が残る場合は、無理なストレッチは禁物です。
原因を特定してから施術を行うことが、早期改善への第一歩です。
年末年始を快適に過ごすために

帰省や旅行は楽しいイベントですが、腰痛が出てしまっては台無しです。
今回のポイントを整理します。
- 移動中はタオルを使って「骨盤を立てて」座る。
- 痛みが出ても、自己判断で強く揉んだり振動を与えたりしない。
- 温めたり、小刻みに動かす(ジグリング)ことで血流を保つ。
もし、帰省から戻られて「やっぱり腰が重い」「違和感が取れない」という場合は、仲町台の健湧接骨院にご相談ください。
【柔道整復師 江本 直樹 監修】
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