腰を捻ったわけでもない。重いものを持ち上げたわけでもない。
なのに、荷物をたくさん運んだ後から腰が重く沈むように痛む。
「もしかして腰が限界なのかな」と思いながら、湿布を貼ったり腰を揉んでみても、なかなかスッキリしない。
そういう腰痛があります。
この記事では、腕の酷使が腰痛の引き金になる原因と、当院がなぜ腰ではなく上半身から施術にアプローチするのかを、柔道整復師・江本直樹が解説します。
「荷積みの後から腰が重い」
「揉んでも揉んでも戻ってくる」
という方は、読み進めてみてください。

院長から
お伝えしたいこと
元力士「鷲の海」として土俵に立っていた頃、
私自身も幾度となく怪我と痛みに苦しみました。
だからこそ良くなってほしい。
その思いで、日々施術をしています。
「もう治らない」と諦める前に、
ぜひ一度、ご相談ください。
腰が痛いのに、なぜ腕を触るのか?

腕を酷使した後に出る腰痛の場合、痛みの原因が腰そのものではないことがあります。
腕の骨から背中を通り、骨盤まで一枚でつながっている筋肉があります。広背筋(こうはいきん)という、背中でもっとも大きな筋肉です。
腕や鎖骨まわりが固まると、この広背筋が引き絞られます。
引き絞られた状態が続くと、筋肉の端にあたる腰や骨盤に、じわじわと牽引ストレスがかかり続けます。
腰を痛めた記憶がないのに、腰が重だるく感じるのはこのためです。
試しに、腕を体の後ろで軽く組んで、胸を開くように広げてみてください。
そのとき、腰のあたりまで引っ張られる感覚がある方は、上半身の緊張が腰に伝わっているサインかもしれません。
なぜ「腰をほぐす」だけでは戻ってくるのか?

腰をグイグイほぐしても、翌日にはまた重くなってくる。
そういうケースでは、上流にある原因が残ったままになっていることがあります。
鎖骨は、腕と胴体をつなぐ「橋」のような役割を持つ骨です。
荷積みや荷下ろしのように腕を繰り返し使うと、この鎖骨まわりの動きが少しずつ制限されていきます。
鎖骨の可動域が落ちると、そこから連なる筋肉全体が引っ張り合い、最終的に腰への負担となって現れます。
「腰を揉んでもすぐ戻る」という状態は、腰が弱いのではなく、別の場所に原因があるサインとして受け取ることができます。
当院ではどこから手をつけるか?

荷積みや手作業の後に出る腰痛に対して、当院ではまず腕や鎖骨まわりの軸修正から始めることがあります。
上部のロックが解除されると、連動している腰の筋肉も安全に緩みやすくなります。
腰そのものを強く刺激するより、根本にある引っ張りを先に解くことで、施術後の変化が出やすくなるケースがあります。
施術後には、ご自宅でも続けられるセルフケアをお伝えしています。
鎖骨まわりを手のひらで優しくさするだけのシンプルなものですが、翌日の重だるさが変わってくる方がいます。
よくある経過のパターン

ケース1:「揉んでも揉んでも戻ってくる」という方
慢性的な腰の重だるさが長期間続いているケースでは、腰まわりをほぐすことに慣れてしまっていて、刺激に対する反応が鈍くなっていることがあります。
このような場合、鎖骨や腕の軸修正を入り口にすることで、腰が初めてほぐれていく変化を感じる方がいます。
数回の施術を経て、腰の重さが出るまでの期間が少しずつ延びていくというケースがあります。
ケース2:「翌日・翌々日になると腰が痛くなる」という方
仕事の翌日ではなく、一日置いた後に腰が重くなるという方がいます。
これは、酷使した腕や鎖骨まわりの緊張が時間をかけて腰に伝わるパターンと考えられます。
施術では鎖骨まわりの可動域の回復を優先し、広背筋への牽引ストレスを軽減するアプローチをとっています。
翌日の重さが出にくくなったと感じる方がいます。
ケース3:「腰は痛いが、腰を触られても変わらなかった」という方
整体や接骨院で腰をほぐしてもらったが、変化を感じなかったというケースでは、原因が腰以外にある可能性があります。
腕・鎖骨・肩甲骨の可動域を確認し、引っ張りの起点がどこにあるかを把握してから施術を組み立てています。
「腰以外を触られたのに腰が楽になった」と感じる方がいます。
よくあるご質問

腰ではなく腕や鎖骨を施術するのは、なぜですか?
痛みが出ている場所と、痛みの原因がある場所は別であることがあります。
荷積みや手作業の後に出る腰痛では、腕や鎖骨まわりに起点があるケースがあります。
原因の場所から整えることで、腰への施術効果が出やすくなることがあります。
何回くらいで変化が出ますか?
個人差がありますが、初回の施術後に腰の重さの変化を感じる方がいます。
ただし、長期間続いている腰痛の場合は、数回の施術を経て少しずつ変化が定着していくケースが多いです。
施術後の経過を見ながら、次のアプローチを一緒に考えていきます。
仕事を続けながら通えますか?
はい。
施術後に強い痛みや動きにくさが出ることは少ないため、仕事をしながら通われている方がいます。
荷積みや手作業が続く状況でも、その都度の状態を確認しながら施術の方針を調整しています。
腰以外に何か症状が出ることはありますか?
腕の酷使が原因になっている場合、腰の重さと同時に、肩まわりの疲れや腕の張り感が出やすいことがあります。
これらを合わせて確認することで、施術の優先順位が立てやすくなります。
ご相談のご案内

- 荷積みや荷下ろしの後に出る腰痛は、腕や鎖骨まわりに原因がある場合があります
- 広背筋を介して、腕の緊張が骨盤・腰に伝わることが関係していることがあります
- 腰をほぐしても戻ってくる場合、上半身の引っ張りを解消するアプローチが変化を生みやすいことがあります
腰の慢性的な重だるさや、揉んでも変わらない腰痛についてのページもご用意しています。
【柔道整復師 江本直樹 監修】




