分類

筋とは 繊維上の筋細胞が多数集まって、全体として一つの活動を行うように組織されています。

横縞(よこじま)の見えるを横紋筋と横縞の見えない平滑筋の二つに大別されます。

  • 横紋筋:「骨と骨の間に付着している骨格筋」「心臓動かす心筋」に分類
  • 平滑筋:「血管」「消化管」「子宮」などの壁を作り内臓筋に分類

働き方の分類

  • 随意筋: 意識的に動かせる体性運動神経支配の筋のことを指し関節運動に必要になります。
  • 不随意筋: 平滑筋は意識的に動かせない自律神経支配の筋です。

筋の形状

  • 骨格筋の形状は体の部分によって当たり方が違うため様々な形があります。
  • 中央が太く両端が細くなっている「紡錘状の筋」が一般的です。
  • その他に「羽状筋」「半羽状筋」なども見られます 。
  • また、「二頭筋」「三頭筋」などと呼ばれるものや「二腹筋」や「多腹筋」などと呼ばれる形状もあります。

※形状によって力の入り方が変わります。

骨格筋の構造

  • 骨格筋は筋細胞からなっています。
  • 筋細胞は細長いため筋繊維と呼ばれ、筋内膜で包まれています。
  • この繊維が束になり、さらに数本が数十本束に集まり筋上膜(筋膜)という丈夫な結合組織包まれたものが骨格筋です。

※糸の束が袋に入っているのを想像してください。

微細構造・メカニズム

  • 大きく分けると「アクチンフィラメント」と「ミオシンフィラメント」の並んだ集まりと筋少胞体が関係しています。
  • 脳から筋小胞体に刺激が伝わるとカルシウムイオンが放出され、収縮が行われます。
  • 刺激がなくなるとカルシウムイオンが、筋小胞体に吸収され筋が弛緩します。

※カルシウムの不足があってはいけないです。

繊維タイプ

筋は繊維の束で作られているが その性質によって大きく三つのタイプがあります。

  1. Ⅰ型繊維 (赤筋・遅筋) :酸素を使う(好気的)クエン酸回路、電子伝達系・酸化的リン酸化による系が活発で「収縮は遅い」 ミオグロビン・ミトコンドリアが多く含まれ赤く見える。
  2. Ⅱa型繊維(中間筋・速筋)Ⅰ型とⅡ型との性質があり、収縮は早い。
  3. Ⅱb型繊維( 白筋・速筋)酸素を使わない(嫌気的)解糖系が活発で「収縮は早い」ミオグロビンが少なく白く見える。

※魚を例に出すとマグロがⅠ型繊維、タイがⅡb型繊維で動いています。

相互作用

  1. 動筋 : ひとつの筋の収縮で関節運動を起こす場合
  2. 共同筋: 一つの運動で参加する全ての筋群の運動を指す
  3. 拮抗筋: 動筋と逆の動きをする筋肉を指す
  4. 中和筋: 不要な作用を相互に相殺をして必要な運動のみを円滑に行う
  5. 筋稼働率:神経作用が働き一辺に筋繊維がどれだけ動くかの割合

参考文献
〈斎藤宏〉2005「運動学第2版」医歯薬出版
〈石井直方・左明・山口典孝〉2013「筋肉のしくみ・はたらき辞典」

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