当院では早期回復の為にしっかりと栄養を取ってもらうことを進めています
その中でも、タンパク質はとても重要であるにも関わらず、不足しやすいので何故取った方がいいのかまとめておきます
タンパク質の成分と主な働き
酵素 :生体内反応の触媒
輸送タンパク質:生体内物質の輸送
収縮タンパク質:筋肉の収縮・細胞の運動
調節タンパク質:代謝調節に関与
防御タンパク質:病原体から生体を守る
構造タンパク質:結合組織などの構成成分
貯蔵タンパク質:栄養
タンパク質の主な作用例
酵素 :アミラーゼ(糖質の消化酵素)
輸送タンパク質:ヘモグロビン(酸素の運搬)
収縮タンパク質:ミオシン(筋肉の収縮)
調節タンパク質:成長ホルモン(体組織の成長に作用)
防御タンパク質:免疫グロブリン(細菌等から生体を守る)
構造タンパク質:コラーゲン(皮膚等の結合組織の主成分)
貯蔵タンパク質:アルブミン(卵白の成分)
生命運動の担い手
いずれのタンパク質も生体の生命を保つための中心的役割として働いている。
タンパク質の構成
細胞の乾燥重量の2/3がタンパク質人の体はタンパク質で出来ていると言えます。
タンパク質は50個以上のアミノ酸が結合した高分子化合物すべてのタンパク質は20種類のアミノ酸で構成されている。
ペプチド
2個以上のアミノ酸がペプチド結合でつながったものをペプチドという。
オリゴペプチド 結合アミノ酸が10個以下
ポリペプチド 結合アミノ酸が10個以上
タンパク質 結合アミノ酸が約50個またはそれ以上
アミノ酸残基 ペプチドを構成する個々のアミノ酸をいう
アミノ酸の種類
天然はα-アミノ酸で20種類、人の体内では合成できないものを必須アミノ酸という
必須アミノ酸の種類
ロイシン、イソロイシン、バリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メチオニン、リジン(リシン)、ヒスチジン
塩基性アミノ酸
塩基性基を余分に持っているアミノ酸、リシン、アルギニン、ヒスチジン
含硫アミノ酸
イオウを含んでいるアミノ酸、システイン(シスチン)、メチオニン
タンパク質の分解
高分子化合物のままでは消化管の細胞膜を通過できない。
低分子のペプチドまたはアミノ酸にまで分解する(化学的消化)
消化酵素か分解
胃における消化
タンパク質をポリペプチドやオリゴペプチドにペプシンがタンパク質の中間部分である程度の大きさに切断胃腺の主細胞から分泌されるペプシノーゲンが胃酸により分解酵素ペプシンとなる。
十二指腸における消化
ポリペプチドやオリゴペプチドをオリゴペプチドやジペプチドにトリプシンなどがペプチドを末端から切断膵臓から分泌される膵液には、トリプシン、キモトリプシン、カルボキシペプチダーゼが含まれている。
小腸における消化
小腸で吸収できる大きさ オリゴペプチド、ジペプチド、アミノ酸にアミノペプチダーゼなどが末端から切断小腸から分泌されている腸液には、アミノペプチダーゼが含まれている。
小腸粘膜上皮細胞にもアミノペプチダーゼ、オリゴペプチダーゼが存在し、アミノ酸にまで分解(膜消化)する。
吸収は小腸
タンパク質は結局は、胃、十二指腸、小腸で小腸における膜通過できる大きさにまで酵素で分解され、さらに小腸絨毛の粘膜でアミノ酸にまで分解される。
アミノ酸は肝臓で代謝
アミノ酸は人に必要なタンパク質の合成に利用、必要以上のアミノ酸は肝臓で代謝され、窒素は主に尿素となり、尿として体外へ排泄される。
制限アミノ酸
人のタンパク質の合成が円滑に行われるためのすべてのアミノ酸の適した割合に対し、最も不足しているアミノ酸を制限アミノ酸という。
例:米はリシン
まとめ
タンパク質は人に必要なタンパク質はアミノ酸として吸収されなくてはならないです。
取り込まれたアミノ酸はDNAで必要な配列に並び替えられ、タンパク質が造られます。
維持をする為にも壊れた組織の修復にも、たんぱく質が必要です。
参考文献
生理学改訂第二版南江堂
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